心の健康は腸から！脳腸相関の驚くべきメカニズムと、今日からできる食生活改善-健康

心の健康は腸から！脳腸相関の驚くべきメカニズムと、今日からできる食生活改善

2025-07-10

日本経済新聞

脳と腸、実は一心同調！？「脳腸相関」とは？

「脳と腸は繋がっている」という話はよく聞きますが、その繋がりは想像以上に深く、私たちの心身の健康に大きな影響を与えていることをご存知でしょうか？近年注目を集めている「脳腸相関」は、脳と腸が互いに情報をやり取りし、影響し合うというメカニズムを指します。

古来より伝わる「心と腸」の繋がり

「断腸の思い」「腸が煮えくり返る」「腹を括る」など、私たちの言葉には腸や腹に言及する慣用句がたくさんあります。これは、古くから人々が心と腸の密接な繋がりを感覚的に理解していた証拠と言えるでしょう。緊張する場面で胃が痛くなったり、ストレスを感じると便秘になったり…、経験はありませんか？

腸内細菌がメンタルを左右する！？

脳腸相関において、特に重要な役割を果たしているのが「腸内細菌」です。私たちの腸には、様々な種類の細菌が数兆個も生息しており、そのバランスが崩れると、脳の機能にも悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、特定の腸内細菌は、セロトニンという神経伝達物質の生成を促します。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分を安定させたり、睡眠を促したりする効果があります。腸内細菌のバランスが崩れると、セロトニンの生成が減少し、うつ病や不安障害などの精神疾患のリスクを高めることが指摘されています。

食生活改善で心身健康を取り戻す！

では、腸内環境を整え、脳腸相関を正常に保つためには、どうすれば良いのでしょうか？その鍵となるのが「食生活の改善」です。具体的には、以下のポイントを意識してみましょう。

発酵食品を積極的に摂る: ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌など、発酵食品には、腸内細菌のバランスを整えるのに役立つプロバイオティクスが豊富に含まれています。
食物繊維をたっぷり摂る: 野菜、果物、海藻、きのこ類などに多く含まれる食物繊維は、腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やします。
腸内環境を悪化させる食品を控える: 加工食品、高脂肪食、砂糖の多い食品などは、腸内細菌のバランスを崩す原因となるため、控えめにしましょう。
水分を 충분히 섭취する: 腸の蠕動運動を促進し、便秘を解消することで、腸内環境を整えます。