国際女性デー2025:女性活躍を阻む「健康問題」に警鐘!ジェンダー格差是正と持続可能な働き方を
2025-03-07

中国新聞
3月8日は国際女性デー。連帯を深め、女性の権利とジェンダー平等を推進する日です。日本は女性差別撤廃条約批准から40年、男女雇用機会均等法制定から40年という節目を迎え、法制度面では一定の進展が見られます。しかし、依然として政治や経済のリーダーシップを担うのは男性が中心であり、賃金格差も解消されていません。
働く女性が増えているにも関わらず、家事・育児・介護の負担は女性に偏りがち。これは女性のキャリア形成を阻み、ひいては経済的自立を妨げる要因となっています。そして、見過ごされてはならないのが、女性特有の健康問題です。
女性活躍を阻む「健康問題」とは?
- 更年期障害:心身に様々な不調が現れ、仕事への集中力低下やパフォーマンス低下を引き起こす可能性があります。
- メンタルヘルス:長時間労働、ハラスメント、家庭との両立など、様々な要因が重なり、うつ病や不安障害のリスクを高めます。
- 女性特有の疾患:子宮筋腫、子宮内膜症、乳がんなど、女性特有の疾患は、治療や療養によって休職や離職を余儀なくされるケースもあります。
これらの健康問題を放置すれば、女性の離職率上昇、労働力不足、経済成長の鈍化など、社会全体に悪影響を及ぼします。
ジェンダー格差是正と持続可能な働き方に向けて
- 企業における取り組み:
- 柔軟な働き方:リモートワーク、時短勤務、フレックスタイム制など、多様な働き方を導入し、女性が働きやすい環境を整備する。
- 健康支援:女性特有の健康問題に関する相談窓口の設置、健康診断の充実、メンタルヘルスケアの強化など、女性の健康をサポートする制度を導入する。
- ハラスメント対策:ハラスメント防止のための研修を実施し、相談窓口を設置するなど、ハラスメントのない職場環境を構築する。
- 政府の役割:
- 制度の充実:育児休業制度、介護休業制度、保育サービスの拡充など、女性が安心して仕事と家庭を両立できるような制度を整備する。
- 意識啓発:ジェンダー平等の重要性について、企業や社会全体に周知徹底する。
国際女性デーを機に、ジェンダー格差是正に向けた取り組みを加速させ、すべての女性がその能力を最大限に発揮できる社会を実現しましょう。女性が健康で、安心して働ける環境を整備することが、持続可能な社会の実現に不可欠です。
さあ、共に未来を切り拓こう!