英財務相が金融規制緩和を加速!シティーの成長を阻害する「過剰な規制」からの脱却へ
2025-07-16

ニューズウィーク日本版
金融業界の活性化へ、英財務相が規制緩和を加速!
ロンドン市長公邸(マンションハウス)で行われた演説で、リーブス英財務相は、金融業界の成長を阻害していると見なされる過剰な規制からの脱却を目指し、さらなる金融規制緩和を推進する方針を表明しました。
リテール業務と投資銀行業務の分離要件の見直しとは?
具体的には、銀行のリテール業務と投資銀行業務の分離要件の見直しが検討されています。これは、2008年の金融危機後、銀行の安定性を高めるために導入された規制ですが、その一方で、銀行の収益性を低下させ、競争力を弱めているという批判がありました。リーブス財務相は、この規制を見直すことで、銀行がより柔軟に事業展開を行い、経済成長に貢献できるようになると期待しています。
預金者の株式投資促進計画とは?
また、預金者の株式投資を促進する計画も発表されました。これにより、より多くの個人投資家が金融市場に参加し、企業への資金供給を活性化させることを目指しています。ただし、投資にはリスクが伴うため、投資家保護の強化も同時に進める必要があります。
シティーの競争力強化と経済成長への期待
リーブス財務相は、今回の規制緩和を通じて、ロンドンの金融街「シティー」の競争力を強化し、英国全体の経済成長に貢献することを目指しています。過剰な規制を是正し、金融業界のイノベーションを促進することで、英国経済の新たな成長エンジンを生み出すことが期待されます。
今後の展望
今回の発表は、英国経済の活性化に向けた重要な一歩と言えるでしょう。規制緩和の具体的な内容やスケジュール、そしてその影響については、今後の動向を注視する必要があります。しかし、リーブス財務相の強いリーダーシップのもと、英国の金融業界は新たな局面を迎えることになるかもしれません。