【衝撃】証券口座乗っ取り被害が急増!上半期で過去最高の5710億円…金融庁が対策強化へ

2025-07-17
【衝撃】証券口座乗っ取り被害が急増!上半期で過去最高の5710億円…金融庁が対策強化へ
ゴールドオンライン

証券口座乗っ取り被害が急増、金融市場の安全性を脅かす

フィッシング詐欺やマルウェア感染を悪用した証券口座の不正アクセスが、年々深刻化しています。2024年上半期には、実に7,139件もの被害が発生し、被害総額は5,710億円に上るという驚愕の数字です。この事態を受け、金融庁は対策強化を迫られています。

巧妙化する手口と深刻なリスク

犯人たちは、単に口座から資産を盗み出すだけでなく、より巧妙な手口で金融市場を混乱させようとしています。具体的には、以下のようなリスクが考えられます。

  • 特定銘柄の価格操作: 被害者の口座を悪用し、特定の銘柄の価格を意図的に操作することで、不正な利益を得ようとする。
  • NISA口座からの資金移動: 非課税のNISA口座に眠る資金を、犯人の口座に移し替える。
  • 金融市場全体の信頼性低下: 証券口座の安全性が脅かされることで、投資家の信頼を失い、市場全体の安定を損なう。

これらの行為は、個人の損失だけでなく、金融システム全体を揺るがす可能性を秘めています。

金融庁が講じる対策

金融庁は、この深刻な状況に対応するため、以下の3つの柱を中心に対策を強化しています。

  • 不審な取引のリアルタイム検知と即時遮断: AIや機械学習を活用し、通常とは異なる取引パターンを瞬時に検知し、不正な取引を即座に遮断するシステムを構築する。
  • 補償ルールの明確化: 万が一、口座が乗っ取られても、被害者が確実に補償を受けられるよう、補償ルールの明確化を進める。
  • 業界横断ガイドラインの制定: 証券会社、銀行、決済事業者など、金融業界全体で連携し、情報共有や対策の強化を図るための業界横断ガイドラインを制定する。

私たちにできること

証券口座乗っ取りは、決して他人事ではありません。私たち一人ひとりが、以下の点に注意し、セキュリティ意識を高めることが重要です。

  • 不審なメールやSMSに注意: 身に覚えのないメールやSMSに記載されたURLは絶対にクリックしない。
  • ID・パスワードの使い回しをしない: 各サービスごとに異なるID・パスワードを設定する。
  • 二段階認証を設定する: ID・パスワードに加えて、スマートフォンに送信される認証コードを入力することで、セキュリティを強化する。
  • セキュリティソフトを導入する: ウイルス対策ソフトを導入し、常に最新の状態に保つ。

金融庁や証券会社の注意喚起を参考に、日頃からセキュリティ対策を徹底し、安全な投資環境を維持しましょう。

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