悪石島 派遣看護師、帰還報告:住民の不安と健康観察、支援活動の成果

2025-07-10
悪石島 派遣看護師、帰還報告:住民の不安と健康観察、支援活動の成果
日テレNEWS NNN

トカラ列島近海を震源とする群発地震の影響を受け、鹿児島県十島村の悪石島に派遣されていた鹿児島赤十字病院の看護師、原田良輔さんが、9日に鹿児島市へ帰還しました。約1週間、悪石島で診療所の支援や巡回診療など、住民の健康を守る活動に尽力されました。

原田さんは帰還式で、地震が続くことによる住民の精神的な不安が非常に大きい現状を報告しました。「地震が続くことによる不安から、睡眠不足があるなどストレスは大きい」と述べ、住民の健康状態への影響を懸念する言葉がありました。診療所への支援に加え、巡回診療を通じて、住民一人ひとりの状況を把握し、適切な健康相談やアドバイスを行うなど、きめ細やかな対応が行われていたことが伺えます。

悪石島は、今回の群発地震により、住民生活に大きな影響が出ています。停電や水道の断水、道路の寸断など、インフラへの被害も深刻で、日々の生活に不安を抱える住民が多くいます。そのような状況下で、看護師の派遣は、住民の健康を守るだけでなく、精神的なサポートとしても重要な役割を果たしました。

鹿児島赤十字病院は、今後も十島村への支援を継続していく方針です。医療チームの派遣に加え、物資の提供や医療情報の提供など、様々な形で住民をサポートしていく予定です。今回の派遣看護師の活動は、被災地の医療ニーズに応え、住民の安心を支えるという点で、大きな成果を上げたと評価できます。

今回の群発地震は、今後の地震への備えの重要性を改めて認識させました。住民一人ひとりが防災意識を高め、日頃から地震に備えた準備をしておくことが大切です。また、自治体や医療機関は、住民が安心して暮らせるよう、防災対策を強化していく必要があります。

原田さんの帰還は、悪石島の住民にとって、少しでも安心感をもたらすことでしょう。今後の十島村の復旧と、住民の健康と安全を心から願っています。

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