健康のためにワインを飲む?ソムリエが教える、賢いワインとの付き合い方
2025-07-05

エキサイト
健康とワイン、両立できる?ソムリエが明かす賢い付き合い方
「ワインは体に悪い」そう思っていませんか?赤ワインには心血管疾患のリスクを低減する効果があるという研究結果も存在します。しかし、アルコールそのものは体に悪影響を及ぼすことも事実。そこで、ソムリエの佐野敏高さんが、健康を意識しながらワインを楽しむための秘訣を伝授します。
佐野さんは、ワインビジネスの専門家として、その知識と経験に基づき、ワインとの付き合い方を深く考察してきました。彼の言葉を借りれば、「リスクが統計的に示されるたびに『健康のために飲むべきではない』という結論に行き着くかもしれませんが、それだけがワインの真実ではない」のです。
ワインがもたらす可能性:心血管疾患リスクの低減
赤ワインに含まれるポリフェノール、特にレスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を持つことが知られています。これらの成分が、血管を保護し、血液をサラサラにする効果を期待できるため、心血管疾患のリスクを低減する可能性が示唆されています。
ただし、注意が必要なアルコールの影響
一方で、アルコールそのものは過剰摂取すると、肝臓への負担や依存症のリスクを高めるなど、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、ワインを楽しむ際には、適量を守ることが非常に重要です。
賢いワインとの付き合い方:量と頻度、そして選び方
- 適量を守る:一般的に、1日あたり赤ワインで200ml程度、白ワインで180ml程度が目安とされています。
- 頻度を意識する:毎日飲むのではなく、週に数回程度に抑えるのが理想的です。
- 質の高いワインを選ぶ:農薬の使用を極力抑えたオーガニックワインや、自然派ワインを選ぶのも一つの方法です。
- 食事と一緒に楽しむ:ワインは、食事と一緒に楽しむことで、アルコールの吸収を緩やかにし、健康への影響を軽減することができます。
まとめ:ワインを「健康の敵」から「健康の味方」へ
ワインは、適量を守り、賢く付き合うことで、健康を害するだけでなく、むしろ健康に良い影響をもたらす可能性も秘めています。佐野さんの言葉を胸に、ワインとのより良い関係を築き、豊かな食生活を送りましょう。
※本稿は、佐野敏高『ワインビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)を参考に再構成しました。