給食中に理不尽な嫌がらせ…小学4年生の女の子が不登校に | 尾道市教委が「重大事態」認定と再発防止策を発表

2025-08-19
給食中に理不尽な嫌がらせ…小学4年生の女の子が不登校に | 尾道市教委が「重大事態」認定と再発防止策を発表
読売新聞

広島県尾道市で、小学4年生の女の子が給食中に他の児童3人から口を開けさせられ、無理やり給食を食べさせられそうになったという痛ましい事案が発生しました。この出来事をきっかけに、女の子は不登校になってしまい、尾道市教育委員会は、いじめ防止対策推進法に基づき「重大事態」と認定しました。
**事態の概要**
2023年4月、尾道市立小学校で発生したこの事件。当時4年生だった女の子は、給食時間中に他の児童3人から口を開けさせられ、給食を食べさせられそうになったといいます。女の子は強い恐怖と精神的な負担を感じ、その後、適応障害と診断され、転校を余儀なくされました。
**市教委の対応と「重大事態」認定**
尾道市教育委員会は、この事案を重く受け止め、いじめ防止対策推進法に基づき「重大事態」と認定しました。これは、いじめが児童の心身に深刻な影響を与え、学校生活を送ることが困難になった場合に適用されるものです。
**第三者調査委員会と再発防止策**
市教委は、事態の真相究明と再発防止策の策定のため、第三者による調査委員会を設置しました。委員会は、学校や教育委員会の対応について、認識不足と初動対応の遅れを指摘し、より迅速かつ適切な対応が必要であると結論付けました。
市教委は、調査報告書と再発防止策を公表しました。再発防止策には、教職員へのいじめに関する研修の強化、早期発見のための体制構築、児童への相談窓口の設置などが含まれています。
**今後の課題**
今回の事件は、学校におけるいじめの問題の深刻さを改めて浮き彫りにしました。今後は、教職員だけでなく、保護者や地域住民も連携し、児童が安心して学校生活を送れる環境づくりを進めていくことが重要です。また、いじめの早期発見と迅速な対応、そして被害を受けた児童への心のケアが不可欠です。
尾道市教育委員会は、今回の事件を教訓に、いじめ防止対策を強化し、児童が安心して学校生活を送れるよう、引き続き取り組んでいく方針です。

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