国民スポーツ大会改革へ!有識者会議が提言 - トップアスリート参加を後押しする柔軟な開催時期と負担軽減策
2025-03-10

NHK
かつて国体として親しまれていた国民スポーツ大会が、名称変更を経て国民スポーツ大会として新たなスタートを切りましたが、開催自治体への負担が大きいという課題が依然として存在します。この問題を解決するため、日本スポーツ協会が有識者会議を設置し、大会改革の方向性を検討してきました。その結果、ついに提言案が発表され、トップアスリートの参加を促進するための柔軟な開催時期や、開催地の負担を軽減する様々な対策が盛り込まれています。
トップアスリート参加を後押しする「柔軟な開催時期」とは?
従来の国体では、毎年各都道府県が持ち回りで開催されていましたが、トップアスリートがシーズン中の重要な時期に大会が重なってしまうことがありました。このため、有識者会議は、トップアスリートがより参加しやすいよう、開催時期を柔軟に設定することを提言しました。具体的には、シーズンオフや、他の国際大会との日程調整を考慮し、アスリートにとって最適な時期を選ぶことが検討されます。
開催地の負担軽減策:持続可能な大会運営を目指して
国民スポーツ大会の開催は、自治体にとって大きな負担となります。会場設営、警備、宿泊施設の手配など、多岐にわたる準備が必要であり、財政的な負担も無視できません。有識者会議は、この負担を軽減するため、以下の対策を提言しました。
- 既存施設の活用:新規会場の建設を極力避け、既存のスポーツ施設やインフラを最大限に活用する。
- 開催自治体間の連携:複数の自治体が協力して開催することで、負担を分散する。
- ボランティアの活用:地域住民のボランティアを積極的に活用し、運営コストを削減する。
- 大会期間の短縮:大会期間を短縮することで、準備期間や運営コストを削減する。
国民スポーツ大会の未来に向けて
今回の有識者会議の提言は、国民スポーツ大会の持続可能な運営と、トップアスリートの積極的な参加を両立させるための重要な一歩となります。これらの提言が実現することで、国民スポーツ大会は、より魅力的な大会として、多くの人々に感動と興奮を提供し、スポーツ振興に大きく貢献することが期待されます。今後、日本スポーツ協会を中心に、これらの提言を具体化するための検討が進められることになります。
提言概要
- 開催時期の柔軟化(トップアスリート参加促進)
- 開催地の負担軽減策(既存施設活用、自治体連携、ボランティア活用、大会期間短縮など)