CAICAD DIGITAL:金融サービス事業の再編とITサービス事業の底上げが奏功、業績回復の兆し
2025-07-18

みんかぶ
CAICAD DIGITAL:変革期を乗り越え、新たな成長軌道へ
CAICAD DIGITAL (3115) の業績推移を分析したリサーチメモ第9弾をお届けします。近年、同社の売上高は、既存の大手SIer向け開発案件が堅調に推移する一方で、連結子会社の変動や暗号資産市場の混乱など、外部環境の影響を大きく受けてきました。2018年には暗号資産市場の急変により一時的に業績が悪化しましたが、その後、金融サービス事業の再編とITサービス事業の底上げに注力することで、着実に業績回復の兆しを見せています。
金融サービス事業の再編:収益性の高い領域へのシフト
CAICAD DIGITALは、金融サービス事業において、収益性の低い案件を精選し、より専門性の高い、高付加価値なサービス提供にシフトしています。具体的には、FinTech領域におけるシステム開発やコンサルティング、金融機関向けセキュリティソリューションなどを強化しています。これにより、単価向上と案件獲得力の強化を実現し、収益性の改善に貢献しています。
ITサービス事業の底上げ:SIerとの協業と新規事業の開拓
大手SIerとの協業を積極的に推進し、SIerが手掛けることが難しい、ニッチな領域や最新技術を活用したサービスを提供することで、ITサービス事業の底上げを図っています。また、AI、IoT、クラウドなどの最新技術を活用した新規事業の開拓にも力を入れており、将来の成長エンジンとしての期待が高まっています。特に、AIを活用した業務効率化支援や、IoTを活用したデータ分析サービスなどは、高い顧客ニーズを獲得しており、今後の成長が期待されます。
今後の展望:さらなる成長に向けた戦略
CAICAD DIGITALは、金融サービス事業の再編とITサービス事業の底上げに加え、M&Aによる事業拡大や海外展開など、さらなる成長戦略を積極的に推進していくと考えられます。特に、FinTech領域におけるリーダーシップを確立し、グローバル市場でのプレゼンスを高めることが重要となるでしょう。市場環境の変化に柔軟に対応し、常に新しい技術を取り入れながら、顧客ニーズに応えることで、CAICAD DIGITALは、今後も持続的な成長を遂げていくと期待されます。
CAICAD DIGITALの今後の動向に注目が集まります。