金融プロも驚愕!巧妙な詐欺の手口:自分の名前と生年月日を告げられた男の体験談

「詐欺のことなら人一倍分かっているつもりだった」。千葉県内の金融機関で働く37歳の男性は、詐欺グループに騙され、運転免許証の画像を送りそうになった経験を持つ。危機を脱した男性が、金融のプロも舌を巻く詐欺グループの巧妙な手口について語りだす。
事の発端は6月23日午後2時過ぎ。男性が一人で職場にいると、登録されていない番号からスマートフォンに着信があった。普段から取引先など未登録の番号からの電話も多い彼は、いつも通り電話に出た。
しかし、電話番号の末尾が「110」だが、冒頭に「+」が付いていることに気づいた彼は、詐欺の可能性を疑った。目の前にあったパソコンで「+」以下の番号を検索すると、なんと三重県警の番号と一致したのだ。
巧妙な手口の全貌
男性は、この番号からの電話が三重県警を装った詐欺だと確信。しかし、詐欺グループの手口は、それだけではなかった。相手は、まるで本物の警察官のように、冷静かつ説得力のある口調で男性に話しかけ始めたのだ。
「現在、あなたのお名義で不正な手続きが行われている。確認のため、あなたの名前と生年月日を教えてください」
相手は、男性の個人情報を聞き出そうと、巧妙な言葉巧みな手口で迫ってきた。金融のプロである男性も、相手の冷静さと、警察官を装う巧みさに驚きを隠せない。
男性は、相手が詐欺師だと確信し、冷静に対応。個人情報を教えることなく、電話を切った。その後、三重県警に連絡し、今回の詐欺について報告した。
金融プロも警戒レベルMAX
今回の事件を振り返り、男性はこう語る。「詐欺の手口は年々巧妙になっている。金融のプロとして、詐欺の知識はあると思っていたが、まさか自分が騙されそうになるとは。今回の経験から、誰でも詐欺のターゲットになり得るということを痛感した」
今回の事件は、高齢者だけでなく、金融のプロである男性も騙されかけるという、詐欺の手口の巧妙さを改めて物語っている。今後も、警察や金融機関は、詐欺の手口に関する注意喚起を強化し、市民への啓発活動を徹底していく必要がある。
【注意喚起】
- 電話番号の表示が不自然な場合(「+」が付いているなど)は、詐欺の可能性を疑う
- 個人情報(名前、生年月日、口座番号など)を安易に教えない
- 不審な電話やメールがあった場合は、警察や金融機関に相談する