退職金を新NISAに突っ込まずに!老後資金を安全に増やすための賢い選択肢とは?

2025-03-10
退職金を新NISAに突っ込まずに!老後資金を安全に増やすための賢い選択肢とは?
ダイヤモンド・オンライン

「退職金で投資信託を!」と金融機関に勧められることがあります。しかし、本当にそれが最善の選択なのでしょうか? 経済ジャーナリストの荻原博子氏によれば、退職金を「新NISA」に全額突っ込むのは危険な場合があります。なぜなら、株価の暴落リスクや、20年後には健康を損ない、お金を使えなくなる可能性も考慮しなければならないからです。

本書『65歳からは、お金の心配をやめなさい 老後の資金に悩まない生き方・考え方』(PHP研)では、荻原氏が65歳からの老後資金対策について、具体的な方法を分かりやすく解説しています。この記事では、その内容を基に、退職金をどのように活用し、安全に老後資金を増やすべきかを探ります。

なぜ退職金を新NISAに突っ込むのが危険なのか?

新NISAは、年間120万円までの投資枠で非課税で投資できる魅力的な制度です。しかし、退職金を一括で投資信託に預けることは、いくつかのリスクを伴います。

  • 株価暴落のリスク: 投資信託は、市場の変動によって価格が大きく変動する可能性があります。万が一、株価が暴落した場合、元本割れのリスクがあります。
  • 健康リスク: 20年後、85歳になったとき、健康状態が良好で、自由に使えるお金があるとは限りません。病気や介護が必要になった場合、預けていたお金が減ってしまう可能性もあります。
  • インフレリスク: 長期間にわたってインフレが続けば、お金の価値が目減りし、実質的な資産額が減少する可能性があります。

老後資金を安全に増やすための賢い選択肢

では、退職金をどのように活用すれば、安全に老後資金を増やすことができるのでしょうか? 荻原氏は、以下の点を重視することを推奨しています。

  • 分散投資: 投資信託だけでなく、預金、保険、不動産など、複数の資産に分散して投資することで、リスクを軽減できます。
  • インフレ対策: インフレに強い資産、例えば、変動しやすい商品の価格に連動する投資信託などを取り入れることで、インフレリスクを抑えることができます。
  • 生活費の見直し: 無駄な支出を減らし、生活費を節約することで、老後資金を増やすことができます。
  • 働き続ける: 健康でいられる範囲で、パートタイムなどで働き続けることで、収入を増やすことができます。
  • 年金制度の活用: 確定拠出年金やiDeCoなど、税制優遇のある年金制度を積極的に活用しましょう。

荻原氏は、「老後の心配は、早めに始めることが大切」と強調しています。退職金は、老後資金を増やすための貴重な機会です。リスクを理解し、賢い選択をすることで、安心して老後を迎えられるように備えましょう。

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