貸金庫盗難対策強化! 金融庁が監督指針を大幅見直しへ - 金融機関への予備鍵管理徹底を
2025-03-12

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三菱UFJ銀行など、貸金庫盗難事件が多発 - 金融庁が監督指針を緊急見直し
三菱UFJ銀行をはじめとする金融機関で、貸金庫からの顧客の金品盗難事件が相次ぎ、社会不安が高まっています。こうした状況を受け、金融庁は貸金庫の安全管理体制強化に向け、監督指針の大幅な見直しを決定しました。特に、予備鍵の管理体制強化に焦点を当て、再発防止に向けた具体的な対策を講じます。
予備鍵管理の強化とは?
今回の見直しでは、金融機関に対し、予備鍵の保管場所、アクセス制限、管理責任者の明確化など、より厳格な管理体制の構築を求めることになります。これまで曖昧だった管理体制を明確化し、不正アクセスや盗難のリスクを最小限に抑えることを目指します。具体的には、以下の点が強化される見込みです。
- 予備鍵の保管場所の厳重化:耐火・耐水対策に加え、監視カメラの設置や警備員の配置を義務化する可能性があります。
- アクセス制限の強化:予備鍵にアクセスできる人員を限定し、アクセスログの記録を徹底します。
- 管理責任者の明確化:予備鍵の管理責任者を明確にし、責任体制を強化します。
金融庁の対応と今後の展望
金融庁は、3月末までに具体的な見直し案を決定し、金融機関に周知徹底する方針です。今回の監督指針の見直しに加え、金融機関に対して、貸金庫の安全管理体制に関する定期的な監査を実施し、改善を促すことも検討されています。また、顧客への啓発活動も強化し、貸金庫の利用における注意喚起を行う予定です。
顧客の取るべき行動
貸金庫をご利用のお客様におかれましては、以下の点にご注意ください。
- 貴重品の管理:貸金庫に預ける貴重品の内容を把握し、万が一の盗難に備えて、保険への加入を検討しましょう。
- 金融機関への問い合わせ:貸金庫の安全管理体制について、金融機関に問い合わせてみましょう。
- 不審な点への注意:貸金庫の利用時や周辺で不審な人物や行動に気づいた場合は、速やかに金融機関に報告しましょう。
今回の金融庁の監督指針見直しは、貸金庫の安全性を高め、顧客の信頼を回復するための重要な一歩となります。金融機関は、今回の見直しを踏まえ、より一層の安全管理体制強化に努める必要があります。