長生きしても幸せになれない?高齢期の寂しさと、充実したセカンドライフを送るヒント
2025-08-13

ダイヤモンド・オンライン
「健康で長生きすることが目標」と思って生きてきたのに、いざ高齢期に入ると、趣味もなく、退屈な毎日を送ってしまう…。そんな声が増えています。第二の人生は、想像以上に長く、そして退屈かもしれません。しかし、諦めるのはまだ早すぎません。この稿では、小谷みどりさんの著書『〈ひとり死〉時代の死生観「一人称の死」とどう向き合うか』を参考に、長生きすることの意味を再考し、充実したセカンドライフを送るためのヒントをお届けします。
高齢期の寂しさ、それは「ひとり死」への不安?
現代社会は、医学の進歩により、平均寿命が延びています。しかし、長生きすることだけが幸せとは限りません。むしろ、健康で長生きしても、趣味や生きがいがないと、孤独感や寂しさを感じてしまうことがあります。特に、配偶者との死別や、子供たちの独立などにより、一人になる高齢者にとって、この寂しさは深刻な問題です。
小谷みどりさんは、この孤独感を「ひとり死」と呼び、現代社会における大きな課題として指摘しています。「ひとり死」とは、誰にも看取られずに一人で亡くなってしまうことです。しかし、この「ひとり死」は、単なる物理的な孤独感だけでなく、人生の意味を見失い、生きる希望を失ってしまうことの象徴でもあります。
第二の人生を充実させるために:今からできること
では、第二の人生を充実させるためには、どうすれば良いのでしょうか?いくつかのヒントをご紹介します。
- 新しい趣味を見つける: 興味のあること、昔からやりたかったことに挑戦してみましょう。地域のサークルや教室に参加するのもおすすめです。
- 社会とのつながりを保つ: ボランティア活動に参加したり、地域のイベントに積極的に参加したりすることで、社会とのつながりを保ちましょう。
- 学び続ける: 新しい知識やスキルを習得することで、脳を活性化させ、好奇心を刺激しましょう。オンライン講座や大学の公開講座などを活用するのも良いでしょう。
- 健康的な生活習慣を心がける: バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、心身ともに健康な状態を維持しましょう。
- 人生の意味を再考する: 自分の価値観や生きがいを見つめ直し、人生の意味を再考することで、新たな目標を見つけることができるかもしれません。
まとめ:人生100年時代を豊かに生きるために
長生きすることは、素晴らしいことですが、それだけでは幸せとは限りません。充実したセカンドライフを送るためには、積極的に行動し、社会とのつながりを保ち、学び続けることが重要です。人生の意味を再考し、新たな目標を見つけることで、人生100年時代を豊かに生きることができます。小谷みどりさんの著書『〈ひとり死〉時代の死生観「一人称の死」とどう向き合うか』も、そのヒントとなるでしょう。