ニューデリー、大気汚染対策で旧車廃車に1,000ドルを支給、EV移行を加速
2026-07-05
インドのニューデリー政府は、深刻化する大気汚染問題に対処するため、古いガソリン車やディーゼル車を廃車し電気自動車(EV)へ買い替える住民に対し、最大1,000ドルの補助金を支給する施策を開始しました。
深刻な大気汚染への緊急対策
ニューデリーは、冬季を中心に極めて高いレベルの大気汚染に直面しており、住民の健康被害が社会問題となっています。政府は、排出ガスの主要な原因の一つである老朽化した車両を路上から排除するため、経済的なインセンティブを活用した新たな戦略を打ち出しました。
今回の補助金制度は、単なる車両の更新を促すだけでなく、都市全体のモビリティを低排出なものへと転換させることを目的としています。対象となるのは、一定の排出基準を満たさない古い車両を所有する個人および事業者です。
補助金制度の仕組みと対象
制度の詳細については以下の通りです。
- 補助金額: 条件を満たす車両の廃車とEVへの移行に対し、最大1,000ドルを支給。
- 対象車両: 排出ガス基準を満たさない旧式のガソリン車およびディーゼル車。
- 主な目的: 都市部における粒子状物質(PM2.5など)の排出削減と、電気自動車の普及促進。
政府は、この資金援助を通じて、高価なEVの導入障壁を下げ、市民がよりクリーンな移動手段を選択しやすい環境を整備することを目指しています。
モビリティ転換による環境への影響
ニューデリーにおける車両の電動化は、都市の空気の質を改善するための極めて重要なステップと見なされています。交通機関からの排出ガスは、都市部における汚染物質の大部分を占めており、車両の更新が迅速に進むことで、呼吸器疾患などの健康リスク軽減が期待されています。
また、この施策は、インド政府が進める国家的な電気自動車普及戦略とも連動しています。インフラ整備が進む中で、既存の古い車両を段階的にEVへ置き換えていくプロセスは、長期的かつ持続可能な都市計画の根幹を成すものです。

