悪石島で高まる心のケアニーズ:訪問医が訴える、島民の不安と医療支援の必要性

2025-07-04
悪石島で高まる心のケアニーズ:訪問医が訴える、島民の不安と医療支援の必要性
毎日新聞

悪石島で高まる心のケアニーズ:訪問医が訴える、島民の不安と医療支援の必要性

鹿児島県十島村の悪石島では、3日に震度6弱を観測し、住民の生活に大きな影響を与えています。診療所はありますが、常駐医がいないこの島で、20年以上も巡回診療を続けている鹿児島赤十字病院の永井慎昌副院長が、島民のメンタルケアの重要性を強く訴えました。

過酷な環境と孤立感

悪石島は鹿児島市から約250キロの距離にあり、厳しい自然環境と地理的な孤立が島民の生活を特徴づけています。今回の地震により、不安やストレスを抱える島民が増え、心のケアが喫緊の課題となっています。

訪問医の声:島民のメンタルヘルス支援の必要性

鹿児島赤十字病院は月に一度、フェリーで島を訪問し、診療を行っています。6月24日に島を訪れた永井副院長は、オンライン取材に対し、「島民の方々の不安が非常に大きい。地震による精神的な負担は大きく、専門家による心のケアが急務である」と訴えました。特に、島外との交流が限られている状況下で、孤立感を深める島民も多く見受けられるとのことです。

医療体制の課題と今後の展望

悪石島における医療体制は、常駐医不在という大きな課題を抱えています。今回の地震を機に、島民のメンタルヘルスを支援するための具体的な対策が求められています。鹿児島赤十字病院は引き続き、巡回診療を通じて島民の健康をサポートするとともに、関係機関と連携し、より充実した医療体制の構築を目指します。

島民へのメッセージ

悪石島の島民の皆様へ。今回の地震で不安な日々を送られていることと思いますが、一人で抱え込まず、周りの人に相談してください。鹿児島赤十字病院をはじめ、様々な支援機関が皆様の健康をサポートします。困難な状況を乗り越えるために、共に協力していきましょう。

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