小林鷹之氏の石破首相への痛烈な批判を「健全」と評価 - 自民党 森山幹事長の発言が波紋
2025-03-11
産経新聞
自民党の森山裕幹事長が、元経済安全保障担当相である小林鷹之氏の石破茂首相への発言を「健全」と評価する発言が、政界に波紋を呼んでいます。小林氏は、高額療養費制度を巡る首相の対応に対し、厳しい意見を表明していました。
森山幹事長は11日の記者会見で、「いろいろな発言があることは健全なことだと思う」と述べ、政府に対する批判として受け止めていないことを強調しました。さらに、「何としても夏の参院選を勝ち抜かなければならないという強い決意のもとでの発言だったのではないか」と分析しました。
小林氏は9日の党大会後、記者団に対し、高額療養費制度の現状について「国民生活に大きな負担となっている」と指摘。石破首相の対応についても「国民感情を無視しているのではないか」と疑問を呈していました。この発言は、党内からも様々な意見を引き出し、夏の参院選への影響も懸念されています。
今回の森山幹事長のコメントは、小林氏の発言を穏便に処理しつつ、党内の結束を維持しようとする意図があると見られます。しかし、この発言が、国民の不満を背景とした自民党への批判をさらに強める可能性も否定できません。
今後の自民党は、高額療養費制度に対する国民の意見を踏まえ、具体的な対策を打ち出す必要があります。また、党内での議論を深め、一致した見解を示すことで、国民からの信頼を回復することが求められます。
夏の参院選を乗り切るためには、国民の生活を第一に考えた政策を打ち出し、国民の支持を得ることが不可欠です。自民党は、今回の出来事を教訓に、国民の声に耳を傾け、より良い政治を目指していく必要があります。