危険な状態が続く!八郎山トンネルで新たな施工不良が発覚、地盤補強も必要に?和歌山県

2025-05-24
危険な状態が続く!八郎山トンネルで新たな施工不良が発覚、地盤補強も必要に?和歌山県
毎日新聞

危険な状態が続く!八郎山トンネルで新たな施工不良が発覚、地盤補強も必要に?和歌山県

八郎山トンネル、さらなる不安:内壁に続きインバートコンクリートにも施工不良

和歌山県那智勝浦町と串本町を結ぶ八郎山トンネル(全長711メートル)において、トンネルの安全性に対する深刻な懸念が浮上しています。これまで内壁のコンクリート厚みの不足が問題となっていたこのトンネルですが、和歌山県は23日、さらに重大な施工不良が明らかになったと発表しました。

インバートコンクリートの厚み不足:トンネルの安定性を揺るがす

今回新たに判明したのは、トンネルの地下を支えるインバートコンクリートの中央部分に、最大約5センチの厚みが不足しているという事実です。インバートコンクリートは、トンネルの崩壊を防ぐ重要な役割を担っており、この部分の厚み不足は、トンネル全体の安定性を揺るがす深刻な問題と言えるでしょう。

これまでの対応と今後の課題

これまで、内壁のコンクリート不足に対する補修工事は完了しており、トンネルを支えるアーチ状の鋼材(支保工)の撤去と再設置も行われました。しかし、今回のインバートコンクリートの施工不良を受けて、県は今後、一部の区間で地盤を掘り足すなど、インバートコンクリートの再設置工事を実施する予定です。

住民の不安と今後の展望

八郎山トンネルは、地域の交通を支える重要なインフラであり、この度の施工不良の報告は、住民に大きな不安を与えています。県は、今回の問題を重く受け止め、徹底的な原因究明と再発防止策を講じる必要があります。また、トンネルの安全性確保のため、今後の補修工事の進捗状況を明確に公開し、住民への情報提供を徹底することが求められます。

専門家の指摘:設計段階からの問題?

今回の施工不良を受けて、建設業界の専門家からは、設計段階からの問題も指摘されています。トンネルの構造設計や地盤調査が適切に行われていたのか、徹底的な検証が必要となるでしょう。今回の事態を教訓に、今後のトンネル建設においては、より厳格な品質管理体制を構築することが不可欠です。

今後の八郎山トンネルに注目

八郎山トンネルの今後の補修工事の進捗、そしてトンネルの安全性確保に向けた県の取り組みに、引き続き注目が集まります。

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