備蓄米を「動物の餌」と発言した玉木代表に泉健太氏が苦言!今後の食糧安全保障への警鐘

2025-05-29
備蓄米を「動物の餌」と発言した玉木代表に泉健太氏が苦言!今後の食糧安全保障への警鐘
読売新聞

備蓄米の有効期限切れ問題に関して、国民民主党の玉木代表が「動物の餌になるようなものだ」と発言したことが、大きな議論を呼んでいます。この発言は、衆議院農林水産委員会での質問中に出され、玉木代表はさらに「餌米に回るようなものを安く出しても、本当のニーズには応えられない」と述べています。

この発言の背景には、政府が約5年間の保管期間を過ぎた備蓄米を飼料用米に回している現状があります。特に、2021年産の備蓄米を念頭に置いた発言と解釈できます。しかし、この発言は、備蓄米の管理体制や、将来的な食糧安全保障に対する懸念を浮き彫りにしました。

農林水産大臣の小泉氏は、記者団に対し「事実はその通りであり、備蓄米の有効期限切れは課題である」と認めつつも、飼料用米としての活用は、廃棄を減らすための現実的な選択肢であると説明しています。しかし、玉木代表の発言は、食糧の有効活用だけでなく、将来の食糧供給に対する不安を煽る結果となりました。

これに対し、立憲民主党の泉健太代表は、玉木代表の発言を批判し、「これから我々が口にする主食である米を、動物の餌にするような発言は、国民の不安を増大させるものであり、非常に不適切だ」と苦言を呈しています。泉代表は、食糧安全保障の重要性を強調し、備蓄米の適切な管理と有効活用を求める声を上げています。

今回の論争は、備蓄米の有効期限切れという具体的な問題を通して、日本の食糧自給率、食糧備蓄体制、そして食糧安全保障に対する国民の意識を高めるきっかけとなりました。政府は、備蓄米の管理体制を見直し、有効期限切れを防止するための対策を講じる必要があります。また、国民一人ひとりが、食糧問題に対する意識を高め、食品ロスを減らすなど、食糧の有効活用に貢献していくことが求められています。

今後の食糧安全保障を考え、備蓄米問題は、単なる行政の課題ではなく、国民全体で取り組むべき重要な課題であると言えるでしょう。

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