世界株が急上昇!7月の株価動向は関税・中東リスク後退と利下げ期待で好調な滑り出し

2025-06-29
世界株が急上昇!7月の株価動向は関税・中東リスク後退と利下げ期待で好調な滑り出し
FNNプライムオンライン

27日の東京株式市場は、日経平均株価が約半年ぶりに4万台を回復し、世界的な株価上昇の波に乗りました。プライム市場の上場銘柄の7割以上が上昇し、2日間で1200円を超える大幅な上昇となりました。

アメリカの主要株価指数であるS&P500も上昇傾向を強め、2月につけた最高値を更新。特に、ハイテク銘柄中心のナスダック総合株価指数は、約半年ぶりに最高値を記録しました。この急上昇の背景には、いくつかの要因が考えられます。

関税と中東リスクの後退

これまで投資家の間で懸念されていた高関税や、中東情勢を巡る地政学的リスクが、一時的に後退したことが、市場の安心感につながっています。米中間の貿易交渉が膠着状態から脱却する兆しが見えたり、中東での緊張が高まる可能性が低下したりすることで、投資家心理が改善されました。

アメリカの利下げ観測

アメリカの利下げ観測も、株式市場を押し上げる要因の一つとなっています。インフレ率の低下や経済成長の鈍化を受けて、FRB(連邦準備制度理事会)が利下げに動く可能性が高まっています。利下げは、企業収益の増加や投資家のリスク選好を高める効果があり、株式市場にとっては追い風となります。

今後の展望

7月は、世界経済の動向や各国の金融政策の決定など、重要なイベントが目白押しです。これらのイベント次第では、株価が大きく変動する可能性もあります。しかし、現時点では、関税と中東リスクの後退、そして利下げ期待が、株式市場を支える力となりそうです。

投資家は、これらの動向を注視しながら、慎重な投資判断を行う必要があります。特に、急激な上昇の後には、調整局面を迎える可能性も考慮しておくべきでしょう。

注目ポイント

  • 米中貿易交渉の進展
  • 中東情勢の安定
  • FRBの金融政策決定
  • 世界経済の成長率

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