カナダ製品への報復関税、最大100%!中国の対抗措置とは?影響と今後の見通し
2025-03-08
読売新聞
カナダからの輸入製品に最大100%の関税!中国の報復措置とは?
中国政府は、カナダからの輸入する72品目に対して、20日から最大100%の関税を発動すると発表しました。これは、カナダが中国製の電気自動車(EV)や鉄鋼、アルミニウムに高額な関税を課したことへの対抗措置です。今回の措置が、両国の貿易関係、そして世界経済にどのような影響を与えるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
対象となる製品と関税率
今回の関税措置の対象となるのは、菜種油、水産品、豚肉など、多岐にわたる72品目です。特に、菜種油、油かす、エンドウ豆などの8品目には、最大100%の関税が課されます。一方、水産品や豚肉など64品目には、25%の関税が適用されます。具体的な品目と関税率は以下の通りです。(詳細は後述)
カナダの関税措置の背景
中国による報復関税の発動は、カナダが昨年発表した対中関税措置が背景にあります。カナダは、中国製のEV、鉄鋼、アルミニウムに対して、それぞれ100%、25%の関税を課しました。これは、中国からの安価な輸入品がカナダの国内産業を圧迫しているという懸念に基づいています。
今回の関税措置の影響
中国による関税措置は、カナダの輸出産業に大きな打撃を与える可能性があります。特に、菜種油や水産品などの主要輸出品目への影響が懸念されます。また、カナダ国内の消費者物価の上昇を招く可能性も指摘されています。一方で、中国国内の関連産業にとっては、国内生産の増加につながる可能性があります。
今後の見通しと貿易摩擦の行方
今回の関税措置は、米中貿易摩擦に続き、新たな貿易摩擦の火種となる可能性があります。両国政府は、今後、交渉を通じて解決策を探る可能性がありますが、状況は不透明です。世界経済全体への影響も考慮し、慎重な対応が求められます。
詳細な品目と関税率
- 菜種油、油かす、エンドウ豆:100%
- 水産品、豚肉:25%
- その他64品目:詳細は今後の発表を待つ
【参照元】
山下福太郎氏による北京からの報道