「ルフィ」グループ、強盗事件で組織犯罪へ進化か - 40人超を逮捕、フィリピン拠点と立証

2025-07-23
「ルフィ」グループ、強盗事件で組織犯罪へ進化か - 40人超を逮捕、フィリピン拠点と立証
産経新聞

広域強盗事件、組織犯罪の影 - 「ルフィ」グループの対策強化

警視庁と4県警合同捜査本部は、令和4年と5年に発生した8件の広域強盗事件を重点的に捜査。最終的に実行役44名を逮捕し、押収したスマートフォンを解析することで、フィリピンを拠点としていた小島智信被告ら4名を立件しました。この一連の捜査は、組織的な犯罪グループ「ルフィ」の活動の実態を明らかにする上で重要な意味を持ちます。

手口の凶悪化:特殊詐欺から強盗へ

「ルフィ」グループが特殊詐欺の手口から強盗へと移行したのは、2021年5月、京都市内の時計店で腕時計を奪った事件がきっかけであるとされています。この事件以降、彼らの活動はエスカレートし、より大胆かつ凶悪な手口へと変化していきました。特に注目すべきは、「闇バイト」を利用した構成員募集であり、社会的弱者や生活に困窮する人々を巧みに利用している点です。

「闇バイト」の危険性と組織の構造

「闇バイト」とは、インターネットを通じて募集される、違法な仕事や危険な仕事のことです。ルフィグループは、この「闇バイト」を利用して、強盗などの実行役を安価に確保していました。彼らの組織は、フィリピンを拠点とし、日本国内で活動する実行役を指示するという構造になっていると考えられます。今回の逮捕は、この組織の構造を解明し、今後の犯罪を未然に防ぐ上で重要な一歩となります。

今後の対策と国際連携の重要性

今回の事件を受けて、警察は「ルフィ」グループに対する対策を強化。特に、インターネット上での「闇バイト」募集への監視を強化し、実行役の早期発見に努めています。また、フィリピンとの国際連携を強化し、組織全体の解体を目指しています。組織犯罪は国境を越えて活動するため、国際的な協力体制の構築が不可欠です。

まとめ:組織犯罪への警戒と情報提供の呼びかけ

「ルフィ」グループによる広域強盗事件は、組織犯罪の手口の巧妙化と国際的な連携の重要性を改めて浮き彫りにしました。警察は今後も組織犯罪の捜査を強化するとともに、国民に対して情報提供の呼びかけを行っています。万が一、不審な仕事の依頼を受けた場合は、速やかに警察に通報してください。

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