777年の伝統!伊賀一ノ井の「お水取り松明」法要、先祖代々の祈りを受け継ぐ
2025-03-10

伊賀タウン情報 YOU
伊賀一ノ井で古くからの伝統行事「お水取り松明」法要が厳粛に執り行られた
三重県伊賀市一ノ井町で、777年もの間受け継がれてきた伝統行事「お水取り松明」の法要が執り行られました。この行事は、地域住民の願いを込めた巨大な松明を制作し、その灯りで一ノ井の里を照らし、無事と繁栄を祈るというものです。
長者の塚での法要、講員の熱意が伝わる祭文
法要は、寄進遺言が残された長者の塚で行われました。森本芳文講長は、祭文の中で「松明木を調進するよう遺言されて777年、私たち講員は日々精進し、言い伝えを守り続けてきた」と述べ、長きにわたる伝統を守り抜いた講員の熱意を語りました。
里の恵みであるヒノキ、未来への祈り
一ノ井の里に古くから植林され、育てられたヒノキは、この地域の宝です。「立派なヒノキは一ノ井の里に先人たちが植林し、育ててきた里の恵みでもある」という講長の言葉には、先祖代々受け継がれてきた自然への感謝と、その恵みを未来へと繋いでいくという決意が込められています。
一ノ井、名張の未来を祈念
祭文では、さらに「今後とも、一ノ井や名張が未来永劫(えいごう)に栄えるようお守りください」と、地域全体の繁栄を祈念する言葉が述べられました。この法要は、地域住民にとって、一年の無事と豊作を祈願する大切な行事であり、その伝統を守り続けることで、地域コミュニティの絆を深めています。
お水取り松明の歴史と意義
「お水取り松明」は、一ノ井の里に古くから伝わる行事で、その起源は777年前の長者の遺言に遡ります。長者は、自身の財産を寄進し、松明を制作するよう遺言を残しました。それ以来、地域住民は松明を作り、その灯りで一ノ井の里を照らし、無事と繁栄を祈り続けています。この行事は、地域住民の信仰心と、自然への感謝の気持ちを表すものであり、一ノ井の文化を象徴するものです。
今後も、この伝統行事が受け継がれ、一ノ井の里が末永く繁栄していくことを願います。